麻疹に大人がかかった時の症状は?予防接種の見直しを
麻疹と聞くとわからないかもしれませんが、はしかと聞くとピンとくる人は多いのではないでしょうか。
一般的にははしかと呼ばれている麻疹ですが、国の定期接種ワクチン(風疹との混合ワクチン)に含まれているのでほとんどの方は子どもの頃に受けていると思います。
我が子たちも1歳時と小学校就学前年と計2回受けています。
もちろんその後も任意接種することは可能です。また、現在ではワクチンによる免疫持続は10年ほどと考えられているので、子どものうちに予防接種をしても大人がはしかに罹ることは珍しい事ではないのです。
さらに、おたふく風邪などと同じように大人がはしかになると重症化しやすくなると言われています。
では、もし大人がはしかにかかってしまったらどのような症状が出るのか、また大人の予防接種について詳しくまとめてみました。
麻疹に大人がかかったらどうなる?
はしかは麻疹ウイルスによるウイルス性の感染症です。
その感染力は強く、空気感染や飛沫感染、接触感染など感染経路も多いことから流行しやすい感染症のひとつです。
ワクチン接種前の乳幼児が罹る事が多いのですが、最近では20代から30代の大人も多く発症しているようです。
冒頭にも触れましたように、子どもの症状よりも大人の方が重く、症状によっては入院になることもあるようです。
なぜ子どもよりも大人の方が重症化しやすくなってしまうのかは、明確な原因はわかっていないようです。
おそらく、子どもよりも大人の方が、活発に免疫システムが働いてしまうこと、そして、様々な事情で無理をしてしまいやすいということが大人と子どもの違いではないでしょうか。
次に、大人の症状についてみていきましょう。
麻疹の大人の症状は?
一般的なはしかの症状ですが、初期の段階で発熱、鼻症状、結膜炎が強く出ます。特に発熱は38度以上の高熱が数日間続き、この期間が最も感染力の強いと言われています。
また、肺炎や中耳炎の合併症になることも多く、脳炎を発症してしまうことも少なからずあるようです。
高熱から少し熱が下がった頃に、口の中に白い斑点が出てくるとともにまた熱が上がってきます。そして、特徴的な赤い発疹が全身にわたって出てきます。
私が子どもの頃、家族旅行中に1歳の妹がはしかになってトンボ帰りしたことがあるのですが、高熱と赤い発疹が強烈だったので今でもはっきりと覚えています。
このように、子どもでもかなりしんどい症状のはしかですが、これが大人になると本当に大変です。
子どもの症状に加えて肺炎になる可能性が高くなり、肝機能にも影響が出ることがあります。
診断が遅れて症状が悪化していた場合は1週間程度の入院は免れないかもしれません。
そして、最悪な場合、麻痺などの後遺症が残ることもあるので、早期診断・治療がいかに重要であることがおわかり頂けると思います。
麻疹の大人の予防接種は受けたほうがいい?
結論から言うと受けた方がよいとされています。
特に子どもの頃に1度しか予防接種をしていない、はしかに罹った事がない、という方ははしかに罹る可能性は高くなります。
ほとんどの大人は、自分の子どもの頃の病気やワクチンについて知らないと思いますので、一度は母親などの保護者に聞いてみましょう。
特に妊娠を望んでいる人や妊娠中の女性がいる家族は抗体の有無にかかわらずワクチンを受けることを強くお勧めします。妊婦さんがはしかに罹ってしまうと早産や流産になってしまうことがあるからです。
妊娠中はワクチンを受けることはできませんので、身近なところからの感染を防ぐことが何より大切です。もしワクチンを受けたかどうか、はしかになった事があるかどうかわからない場合は抗体検査を受けてみてもよいでしょう。
ですが、検査費用は実費になりますし、費用や病院へ行く手間から考えても、抗体検査をせずにワクチンを受けた方が早いと個人的には思います。
まとめ
大人の症状を見ているだけでもかなり恐ろしいですね。普通の大人でも重症化してしまうのに、ましてや妊婦さんが罹ってしまうと取り返しのつかない事になるかもしれないのです。
これだけでもワクチンの重要性は十分にわかってもらえるのではないでしょうか。
予防接種を受けることは自分自身や家族の為だけではありません。視野を広げてみれば国全体の宝である子どもを守ることになるのです。
有効なワクチンで防ぐことの出来る病気ならなおさら、受ける価値は絶対にあります。
わざわざ病院へ行くのが面倒な気持ちもわかりますが、社会人になる時、海外旅行する時、結婚や妊娠など、どんな機会でも構いませんので、はしかについて一度考えてほしいです。
そして、抗体がない可能性が少しでもあるならばその機会にワクチンを打ってくださいね。
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