水いぼを治療する子供は家庭でもできるの？液体窒素はどうするの？

小さなお子さんは水遊びが大好き。夏になったら毎日水遊びという子も多いのではないでしょうか。

ところが水いぼが出来てしまうと、園によってはプールを控えるよう指導されたり、

水いぼだらけの子と遊ぶのは、お友達のママも感染が心配になってしまいます。

水いぼは、正式名称を伝染性軟属腫（でんせんせいなんぞくしゅ）と言い、

ウイルス性で体に広まり人に感染する皮膚炎なのです。

水いぼを治療する子供

水いぼは、１年程度で自然治癒すると書かれていることがあり、

実際、治療には痛みが伴うので、「子供がかわいそう」と、治療をしないで自然治癒を考えるお母さんもいるかもしれません。

しかし、水いぼから出た液にウイルスが入っているため、水いぼがつぶれて全身に広がり、

掻き毟ってとびひになることもあります。

学校保健法では「多数の発疹のある者はプールでビート板や浮き輪の共有をさける。」

とありますので、悪化したらプールやスイミングスクールも行くこともできなくなります。

これらを考えると、水いぼを見つけたら速やかに治療するのが、お子さんのためにもなるのではないでしょうか。。

水いぼの治療を家庭でもできる？

家庭で治療するなら、薬局で「イソジンきず薬」を買ってたっぷりつけて、さらに「イソジン軟膏」を塗って、

「紫雲膏」という漢方の軟膏をつけ、2、3日すると、水いぼの芯が浮いてくるのでそれをピンセットで取ります。

芯というのは水いぼのウイルスですので、触らないようにすぐティッシュにくるんで捨てましょう。

このあともう一度イソジンで消毒しておくと安心です。

「紫雲膏」は，江戸末期の名医が作った漢方の軟膏ですが、

ひび，あかぎれ，しもやけ，外傷，などに効果のある低刺激性の軟膏として広く用いられています。

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汗疹と間違えて水いぼにステロイドを塗ると、水いぼが広がる恐れがあります。

子供の水いぼの治療に液体窒素？

皮膚科、小児科などでの治療は、昔からあるピンセットで取る方法の他に、

液体窒素が用いられる方法もあります。

これは凍結療法とも呼び、-196℃の液体窒素で人工的に凍傷を作り、水いぼを細胞ごと破壊していきます。

最初はピリピリと痛むので少量から始め、何度か繰り返すと血豆のように黒くなり、

週一回程度通院を続けると、最終的にいぼが取れていきます。

この治療では患部を凍傷のような状態にしているので、入浴に制限があったり、腫れてしまう事もありますが、

ピンセットよりは痛くない（痛くなさそう）ということで、子供の治療に選ぶ人もいます。

まとめ

イソジンきず薬を試す人は、うっかりイソジンうがい薬を買わないようにしましょう。

「イソジンきず薬」は緑のボトルのものです。また「イソジン軟膏」はチューブタイプで、

液体のきず薬と軟膏を兼用するのが効果的です。

水いぼの治療中は、感染を避けるため家族とタオルの兼用を避け、体を洗うのは薬用せっけんを使うと安心です。