緑内障は手術で治る?治療の期間は?進行は止められる?
緑内障は目の慢性疾患のひとつであり、何らかの原因で視神経に異常が出て視野が狭くなったり視力が低下する病気です。
現在、眼圧の上昇や遺伝、加齢などが原因として考えられていますが、確立した原因は現在のところ不明です。
また、日本人の失明する原因の一番が緑内障であるといわれています。
主に40歳以上の方に多く見られる病気なのですが、なぜ失明に至ることが多くなるのでしょうか。
緑内障の症状は初期段階ではわかりづらい事から、治療の開始が遅れてしまったり、自覚があっても不自由のない程度だからと放置してしまうことから、結果的に失明してしまうことが多いのです。
しかし、緑内障を発症したからといって、必ずしも失明するわけではありません。
今回はこの緑内障の病気について、治療方法などを詳しくまとめていきます。
緑内障は手術で治る?
緑内障は一度発症してしまうと、残念ながら現在の医学では完治することはできません。
手術で治るというのではなく、手術で病状の悪化を防ぐということになります。
治療方法は薬物療法や手術などがありますが、どれも目的としては緑内障の進行を食い止めるものです。
基本的には点眼薬での治療から始めていき、眼圧などの経過を診ながら治療方針を決めていきます。
例えば、点眼薬をまずは1種類、その後徐々に数種類処方されていき、最終的には手術をする選択をするかどうかなど、担当医と相談しつつ患者と共に治療をしていくような感じです。
手術自体は決して大きな手術ではありませんし、比較的短時間で終わることが多いようです。個人差はありますが、入院期間も1週間程度ですし、中には日帰り手術が出来る病院もあります。
緑内障の治療の期間は?
完治することがないので、一生の付き合いになってしまいます。
ですから、治療の期間が終わるということもありません。
仮に手術を受けても術後の薬物治療は続くものだと思ってください。
また、手術をしても永久的に効果が得られるものではなく、場合によっては数年で症状が再発することがあります。
早期発見が出来れば支障のない程度に日常生活を送ることができますが、ほとんどの方は初期段階で違和感があっても病院へ行くほどではいと判断してしまいがちになるので、両目で見て視野が狭くなっている状態になる頃には症状が進んでいることが多いのです。
どの段階で緑内障の診断を受けても治療はずっと続くものとなりますが、その治療方法は異なってきますし患者本人の負担は明らかに違ってきます。
治療を短くすることは出来ませんが、やはり早期発見が重要になってくるということになります。
緑内障の進行は止められる?
先ほど説明したように、完治は望めませんが進行を止めることはできます。
その為に薬物や手術などを用いて治療をすすめていくのです。
初期の段階で緑内障がわかれば、点眼薬のみで症状の悪化を防ぐこともできます。
緑内障の症状を抑えるには、眼圧のコントロールがカギとなっていますので、いかに眼圧の上昇を防ぐことができるかということになります。
眼圧が上がらないようにするには、眼球内の房水という水分で一定の形に保てるようにすることです。
例えばボールの硬さを調節するのは空気ですが、この原理と同じく、眼球はこの水分量によって硬さが変わってきます。
房水の排出量を抑えていくことで、眼圧を安定させることができるので、薬や手術で進行を止めることが出来るのです。
緑内障は治す病気でなく、悪化しないように進行を止める病気であることを認識してください。
まとめ
視力が悪い方はメガネやコンタクトを作るのに定期的に眼科へ行くことがありますが、特に目に問題がない方は普段眼科へ行くこともないですよね。
早期発見が難しい緑内障ですから、何も問題がなくても40歳前後になる頃には、一度は眼科健診へ行くことをお勧めします。
そこで早期発見できれば治療も軽いもので済みますし、早いうちから治療を始めることで悪化せずにすみます。
私自身、小さい頃から矯正していますので、目が見えづらい苦労はわかるつもりです。
裸眼で視力がある方が本当に羨ましいです。当たり前のように見えている目を大切にしてもらいたいですから、健康診断のひとつと思って眼科へも是非足を運んで頂きたいです。
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