飲み込みにくいしむせる原因は?何か病気かもしれない?
食事の際、食べ物が喉に詰まって飲み込みにくかったり、むせたりした事はあるでしょうか?
一度や二度でしたらさほど気にはならないとは思いますが、毎日症状が出たり何日も続く場合は何らかの病気になっている可能性があります。
飲み込みにくい症状が出ることを医学的に嚥下困難や嚥下障害と言います。
一般的には高齢者の方に多く見られるのですが、病気によっては年齢問わず誰にでも起こり得る症状です。
加齢による飲み込みづらさは、食道の筋力が低下して飲み込む力が弱くなっていることが原因だと考えられますが、その他にも考えられる病気はたくさんあります。
少し脅すようですが、大きな病気が隠れていることもありますので、安易に考えるのは危険です。
今回は、この症状から見えてくる病気やその原因について詳しくまとめてみました。
飲み込みにくいしむせることがよくある。
飲み込みにくい、むせるといった症状が頻繁にある時は、身体のどこかで異変が起きているサインでもあります。
単に飲み込みにくいと言っても、喉に食べ物が通りづらくなっている物理的なものなのか、何かが喉に詰まっているように感じる感覚的なものかに大きく二つに分けることが出来ます。
どちらの場合でもほとんどの患者は飲み込みにくいと表現しますが、考えられる病気は異なってきます。
まず、実際に食べ物が飲み込みにくい場合は、慢性副鼻腔炎や逆流性食道炎を疑います。
これらは耳鼻科系の病気に該当するのですが、どちらも炎症を起こして食道が狭くなってしまうことから、飲み込みにくいという症状が出ます。
ただ、この症状だけが出るということはあまりないので、他の症状と併せて診断されることが多いようです。
飲み込みにくい原因は?
先ほどお話した他にも、自律神経失調症が飲み込みにくさの原因となっていることが多いようです。
自律神経は身体のあらゆる神経のことを指しますが、この病気は何らかの原因で自律神経が乱れることにより、特に思い当たる病気がないのにもかかわらず、様々な症状が出ます。
心身ともに症状が表れるのですが、嚥下障害もそのひとつに当てはまります。
色々な検査をしても身体的に異常が確認されない時は、この病気である可能性が高くなるでしょう。
自律神経失調症であれば、今後の治療法や予防も変わってきますので、専門医に相談してみてください。
また、先ほどお話した物理的なものの他に、実際に飲み込めないわけではないけれど、食事をしていなくても違和感があるなどの感覚的な場合は心因性かもしれません。
咽喉頭異常感症といって、自律神経失調症と同じく身体には特に異常が見られないというのが特徴です。
原因は精神的なもの(鬱など)と考えられますが、この病気を確定するにはさらに違う分野の精密検査が必要になるようです。
飲み込みにくいのは何か病気かもしれない?
いくつか考えられる病気をお話ししましたが、可能性ある病気の中で最も恐ろしいのが癌ではないでしょうか。
嚥下障害の出る癌は、食道がん、咽頭がんなどがあります。
咽頭がんの場合は、嚥下障害よりも声が枯れたり痛みを伴う症状の方が強く出るようなのですが、食道がんの場合は主な初期症状が嚥下障害です。
しかし、初期の段階では生活に支障のない程度の症状から始まります。癌の進行とともに症状が頻繁に出るようになり、さらに癌が大きくなると食道を塞いでしまうので食べ物が通らなくなってしまいます。
どのような癌も、治療は早期発見が重要となっていますが、食道がんの場合は初期に自覚症状があまり出ない事から早期発見が難しい病気です。
飲み込みにくいという症状ひとつだけで癌に繋げるのはあまりにも短絡的ですが、完全否定できるわけではないのです。
症状が出始めておかしいなとご自身で感じたら、すぐに病院へ行くことをお勧めします。
まとめ
飲み込みにくいという一つの症状だけでも、たくさんの病気の可能性があることが見えてきましたね。
私自身は、風邪などで喉が腫れている時は飲み込みにくいと感じたことはありますが、普段元気で生活している時には経験がありません。
ただ、身体が健康であっても、心が不安定だとこの症状が出ることもあるという事がわかり、何時でも誰でも嚥下障害が出る可能性はあるのだと思いました。
自分ではどうにも出来ない病気ももちろんありますが、普段から気をつける事で予防に繋がる病気もあります。
生活習慣を見直し、なるべく心身ともに健康でいられるように努力することも大切ですね。
最後に、何度も言うようですが、飲み込みにくいなどの症状が続いたり、酷くなる時には必ず受診しましょう。
関連記事
-
-
耳が突然、聞こえないし耳鳴りがするのは何?治療の仕方は?
突発性難聴という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 近頃では、 …
-
-
夏バテで下痢をしたときの治し方で薬はどんなものがいい?食べ物は何なら食べてもいいの?
猛暑という言葉が珍しくなくなりました。 暑さのあまり、冷たい飲み物をゴクゴク飲ん …
-
-
大人の喘息の原因と症状は?入院することもある?
スポンサードリンク 喘息と言うと子供の病気を連想する人が多いのですが、 実は大人 …
-
-
認知症の予防のグッズの効果は?アロマがいいのは本当?
認知症の人口は高齢者の人口と共に急増していて、今や社会問題になっています。 スポ …
-
-
湿布でかぶれてかゆみがあるときの治し方と再発しないための予防の仕方は?
スポンサードリンク 肩こりや筋肉痛、打撲や捻挫の痛みを素早く緩和する湿布薬。 気 …
-
-
麻疹に大人がかかった時の症状は?予防接種の見直しを
麻疹と聞くとわからないかもしれませんが、はしかと聞くとピンとくる人は多いのではな …
-
-
逆流性食道炎の睡眠のときの姿勢や夜中に吐き気がするときの応急処置は?
スポンサードリンク 逆流性食道炎では、夜中に吐き気や胸やけなどの症状が強く出やす …
-
-
歯ぎしりの治し方は?マウスピースは市販のものは保険適用になる?
歯ぎしりで悩んでおられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。 私の主人も毎 …
-
-
トイレが近くて透明な尿や残尿感がある女性は多い?病気なのか?
頻尿で悩むのは年配の方だけではありませんよね。特に女性は身体の作り上、男性よりも …
-
-
膝に違和感があって痛みもあるのは病気なのか?
膝の違和感、耐えられないほどの痛みでもないけれど何か膝が変と思ったことはないでし …