鼻の奥が痛くて乾燥している感じがするのは何か病気なの?
毎年、乾燥し始める秋口から、花粉症の流行る春までは、鼻の不快な症状が多くなります。
鼻がつまってしまうと、集中力もなくなりますし、頭がスッキリしない事も良くありますよね。
鼻炎はよく聞く病気ですが鼻の奥が乾燥していたり痛かったりすのは鼻炎以外になにか病気が考えられるのかをまとめてみました。
鼻の奥が痛い
鼻の奥が痛い場合に考えられるのは、乾燥や風邪のひきはじめ、副鼻腔炎(蓄膿症)、花粉症(アレルギー性鼻炎)などです。
見分けるのに大事なのは、鼻が乾いているか、鼻水がでるか、そして、どんな色の鼻水が出るかも病気を診断する上で大切です。
風邪の場合、初期は透明な鼻水、それが粘り気のある鼻水に変わり、
黄色や緑の鼻水の時になってきたときには、死んだ細菌やウイルスが鼻水に混ざって治りかけている場合が多いです。
ただ、黄色や緑色の鼻水が出たらもう一つ考えられる症状があります。
鼻腔の周囲の骨の中にある大小の空洞、副鼻腔という部分が、細菌に感染し粘膜が腫れ、
黄色い膿がたまる「副鼻腔炎」の場合も黄色や緑色の鼻水が出ます。
副鼻腔炎には「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があり、急性は、風邪からそのままなってしまう事も多いですが、
慢性の副鼻腔炎は「蓄膿症」(ちくのうしょう)とも呼ばれ、ひどいと入院や手術になることもあります。
早期の蓄膿症は抗生物質をもらえば治るので、黄色や緑の鼻水が出ていたら早めに耳鼻咽喉科に行きましょう。
花粉症やアレルギー性鼻炎の鼻水は透明でサラサラしています。
鼻水が垂れてくる感じ、詰まってる感覚があったら、アレルギーを疑いましょう。
鼻の奥が乾燥している
「ドライノーズ」とも呼ばれる「乾燥性鼻炎」でも、鼻の奥が痛くなることがあります。
ドライノーズの場合には鼻の粘膜が乾燥するので、鼻くそが多く出たり、
鼻のムズムズ感があるのに鼻をかんでも鼻水が出ないという症状があります。
また、ムズムズ感が気になり鼻を掻いてしまい、鼻血が出やすくなります。
そのため粘膜も弱ってしまい、細菌やウイルスをキャッチできなくて、
インフルエンザなどの感染症にかかるリスクが高まります。
ドライノーズを予防するには、加湿に注意したり、ぬれマスクを使ったりなど、鼻を湿らすことが大切です。
加湿が大変な人には、スプレーで鼻を直接保湿出来る「ドライノーズスプレー」などが便利です。
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鼻の奥の病気はどんなものがあるのか
一般的に鼻の粘膜が炎症を起こすことをいう「鼻炎」。
代表的なものには「急性鼻炎」「慢性鼻炎」「アレルギー性鼻炎」などが挙げられます。
これらは風邪のウイルスや花粉のアレルギーなど様々な原因によって、鼻腔の粘膜に炎症が生じたものです。
また、息を吸ったり吐いたりする鼻腔に隣接する副鼻腔が感染して起こる「副鼻腔炎」の中には、
風邪から鼻炎を起こしそれがきっかけで起こる「急性副鼻腔炎」、
虫歯が原因で起こり、歯痛だけでなく頬の痛み、鼻がつまって膿のような鼻水のでる「歯性上顎洞炎」、
「蓄膿症」ともいわれる「慢性副鼻腔炎」は3ヵ月以上症状が続き、鼻つまりや鼻水以外にも、咳や頭痛があり、
膿が溜まるため臭いがして、副鼻腔炎を原因とした口臭なども起こります。
そして、幼少期に多く見られる鼻耳喉の病気「アデノイド増殖症」は
鼻の空気の通り道が狭くなり、鼻づまり、閉鼻声、口呼吸、いびきなどがおこる病気です。
合併症として、慢性副鼻腔炎や滲出性中耳炎が起きたり、
成長期の病気で、アデノイド顔貌という顔つきの特徴が出ることもあるので、早めの治療が必要です。
まとめ
「鼻水の色は何色か?」「何日前から出ているか?」というのは病院でよく質問されます。
鼻をかんだら、ティッシュを捨てる前に鼻水の色や粘り気を見ておきましょう。
くしゃみや鼻水で風邪だと思うと、一般的には内科を受診する人が多いですが、
鼻や喉の症状が強い時には、風邪でも耳鼻咽喉科にかかった方が詳しい検査が出来ます。
耳鼻咽喉科が近くにあるか知っておくと安心ですよ。
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