妊娠中毒症の症状や原因は？食事制限で治るの？入院しないといけない？

妊娠中毒症、現在では母体や胎児に直接関係する原因として高血圧が中心になっていることがわかってから、妊娠高血圧症候群という病名になっています。

妊娠後期にあたる妊娠32週頃によく見られるようですが、早発型になると妊娠20週から32週未満に発症することもあるようです。

この病気を発症してしまうと、お母さんも赤ちゃんも様々な命の危険を伴う状態になってしまいます。

胎盤の異常で胎児が正常に発育できなくなってしまったり、胎盤が剥がれてしまったり、最悪の場合は子宮内で赤ちゃんが死んでしまうというようなことも起きてしまう為、楽観視できない病気です。

まだまだ研究段階にある病気の為にわかっていないことも多いようなのですが、もし妊娠中毒症になってしまったら今の段階で出来うる限りのことはしたいですよね。

症状や原因を含めて詳しくまとめてみました。

妊娠中毒症の症状や原因は？

残念ながら現段階では断定できる原因はわかっていないようです。

ただ、妊娠中毒症になりやすい妊婦さんはいくつか項目があります。

例えば、糖尿病や腎臓病の疾患がある方や、妊娠前から高血圧がある方、35歳以上の高齢出産のかた、その他、過度のストレスや肥満、ハイリスクに該当する多胎妊娠などです。

しかし、いずれも当てはまることがない場合でも妊娠中毒症になる可能性はあるのです。

実際、私の義姉の場合は、原因不明で妊娠中毒症になり、妊娠継続することは母子ともに命の危険があったため、6ヶ月頃に緊急帝王切開して出産しています。

症状としては、高血圧による頭痛や目まい、尿たんぱくが出るようになります。妊婦さんによってはむくみも出ますが、これは妊娠中毒症でなくても出る症状ですので、むくみだけでは診断の基準にはなりません。

妊娠中毒症は食事制限で治るの？

食事療法を中心に治療をしていきますが、食事制限で治るわけではありません。一度なってしまうと妊娠継続中に治ることはないようです。

高血圧の症状を抑える為に、塩分や糖分の摂取量を減らし、なるべく低カロリーの食事をバランスよく摂るようにします。特に塩分に関しては約8ｇ程度が望ましいとガイドラインにもあります。

また、尿たんぱくになると、必要なたんぱく質が流れ出てしまうので、大豆やささ身などのたんぱく質を摂るように心掛けてみましょう。

ですが、これらは病状が軽い場合なので、重い場合は管理入院をして投薬をしながら治療をしていくことになります。

妊娠中毒症になると入院しないといけない？

必ずしも入院しないといけないということはありませんが、母体や胎児の状態を診て入院が決まります。

また、高血圧と尿たんぱく両方の症状がある場合は管理入院になり、出血がある時は絶対安静になることが多いので入院になります。

入院期間も様々で、長い人は3ヶ月ほど入院していることもあるようです。入院中に症状が悪化して緊急の帝王切開になることもありますし、症状が少し改善をすれば退院して、自宅で安静に過ごすように指導されることもあります。

初産の場合は自宅でゆっくり過ごすことは出来ますが、二人目三人目となるとそうはいきません。

もし実家や頼れる人がいるようであれば、子供たちを預けて入院する方が安心ではありますよね。

それぞれの家庭の状況も考慮してくれると思いますので、担当の産科医に相談してください。

まとめ

この病気については少し知っていたつもりでしたが、義姉が入院中に急変して突然出産になるということを聞いた時はかなりビックリしたことを覚えています。また、自分も二人目を妊娠中だったので他人事ではないのだと実感しました。

600ｇほどで生まれたので写真を見た時には本当に小さくて、ただ頑張れと祈るしかありませんでした。ＮＩＣＵでしばらく入院していましたが、親子で幾度となく頑張ってきたのだと思います。

現在、3歳になった甥っ子は、小柄ながらも大きな病気もせずに元気に幼稚園へ通っています。

ありきたりな言葉ですが、妊娠はいつだれがどうなるか本当にわかりません。

どの出産も当たり前にこどもが生まれてくるわけではなく、母がまさに命をかけての出産ということを肝に銘しなくてはいけないですね。