足の裏のほくろって危険なの?手術して取ったほうがいいの?
入浴中、体をこすっていると、「あれ?いつのまにかこんなところにほくろが・・・」ということってよくありますよね。
ほくろが出来て、大きくなっている感じがすると、
「もしかしてほくろがんではないか?」と心配をする人が多くいます。
特に、足の裏や手の平に出来るほくろは、ほくろがんでは?という話は、昔からよく聞かれる話です。
今回は、足の裏に出来たほくろはがんの可能性があるのか、
足の裏にほくろが出来たら手術で取った方がいいのかを調査しました。
足の裏のほくろってどうしてできるの?
生まれつきではないほくろは、大抵が、紫外線やその他の刺激で皮膚の細胞が活性化して、
細胞の中にあるメラニン色素を増やすことで出来るものといわれています。
足の裏は普通の生活では日光が当たらないので、ほくろができる可能性は低いですが、
普段から体重を支え大きな刺激を受けている事や皮膚が圧迫され細胞が傷つけられてしまう事などから、
メラニンを形成する細胞に影響を与え、ほくろが出来ることがあります。
足の裏にほくろができると癌かもしれないの?
足の裏のほくろが危険とされるのは、ほくろが主に紫外線を原因として作られるにも関わらず、
紫外線が当たらない場所に出来るから、
また、一日中刺激が与えられる場所だから、などと言われています。
ただし、これは俗説であって、足の裏にほくろが出来たら必ずしもがんとは限りません。
ほくろのがんは足裏に出来るものだけでなく、顔や腕、肩の部分に出来るものもあるからです。
2013年、NHKの情報番組でほくろとほくろがんの見分け方について紹介されました。
番組によると、直径7mmを超えるもの(鉛筆を当てて隠れない大きさ)、著しく大きくなっているもの、色がまだらなもの、
そして、形が左右対称でなく不規則なものは注意をした方が良いのだそうです。
一般的にほくろがんと呼ばれるのは、悪性黒色腫(メラノーマ)と呼ばれるもので、皮膚がんの中でも最も悪性度が高いがんです。
小さながんでもリンパ節や内臓に転移してしまう事があります。
悪性黒色腫は、アニメ「巨人の星」でヒロインが「ほくろのがん」で死んでしまったストーリーもあり、古くから知られているのですが、
実は日本人には少なく、人口10万人に約1.5~2人の割合です。(Wikipediaより)
また「巨人の星」では「とげぬきで爪のほくろを突いてしまったらがんになってしまった」というストーリーになっているのですが、
これは1960年代の認識であって、今では研究によってこのような原因では起こらないことが確認されています。
足の裏のほくろを手術して取ったほうがいいの?
ほくろは、皮膚科や美容皮膚科で、強い痛みもなく比較的手軽に切除が可能です。
その切除費用ですが、日常生活で困ることが多ければ、それは病的であるという判断のもと、健康保険が適用できます。
足の裏は、目立つことがなく日常的に困るということもないので、保険適用外と考えられます。
比較的小さいもので、観察していても大きくなることもないほくろなら、
足の裏に存在しているとしてもほくろがんになることは考えにくいですし、生活にも支障がないので、取る必要はないでしょう。
判断をつけかねるものであれば、皮膚科にてダーモスコピーという特殊なルーペで検査をしてもらうのが安心です。
ダーモスコピーは安価での検査が可能ですが、
皮膚科によっては取り扱いがないこともあるので、電話してから受診するとよいでしょう。
どうしても足の裏のほくろの切除手術をしたい場合、
歩行に痛みが伴って日常生活に不自由が起こることもあるので、よく考えてから決めましょう。
まとめ
足の裏のほくろはそう珍しいものではなく10~20人に1人ぐらいはあります。
そのような良性のほくろが、途中からメラノーマに変わる可能性はかなり低いと考えられています。
生まれつきの足の裏のほくろは、がんになることは考えにくいですし、
もし大人になってからのほくろでも、がんであれば不規則な形に大きくなるという特徴があります。
足の裏にほくろがあるというだけでがんと決めつけず、
しっかり観察して大きくなることがなければ、そのままにしておいても大丈夫だと思います。
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